異常気象が続く中、安納芋の収穫が始まりました!
今年は、例年より1月早く安納芋の収穫が始まりました。
年々変わる気象で、作物を育てることが難しくなってきました。
昨年を考慮し秋雨になる前に収穫を始めることにしました。
ところが今年は、7月からずっと雨の日の方が多いです。
ここまで、雨が多いと植物は病気にかかります。
軟腐病・黒斑病・べと病・菌核病・疫病・青枯れ病など複数あり、判断や対処が難しいです。
そのための予防対策も増え、農家は半端なく忙しい日々が続きます。
温暖化は深刻な問題となり、もはや農家の存続危機です。
自然の力を借りて栽培する方法は、諦めなけらばいけない農家が続出しそうです。
まずは、露地栽培における裸地栽培の見直しを図ります。
これまで、自然の力を最大限に活かす栽培を行っていたため、マルチングをしない裸畝で野菜の栽培を行ってきました。
しかし、続く長雨により、植物は病気にかかり、どんどん枯れていきました。
主な原因は、雨に寄る泥はねです。
植物の葉に泥が付着することにより、菌が繁殖して病気を引き起こします。
当農園でも、これまでフリルケールの栽培は露地栽培でしたが、今期の雨による大痛手な被害を伴い、この秋より、ハウス栽培に切り替えます。
ハウス栽培に伴いまして、農薬を使用しない、さらに安心・安全な栽培方法へ切り替えたいと思います。
最近の試みは、ゼンターリというBT剤の投入です。
BT剤とは、バチルス菌(バチルス・チューリンゲンシス)を用いた生物農薬です。
バチルス菌の付着した葉を食べた虫が、バチルス菌の作用により死滅します。
バチルス菌は、菌の作用により害虫の駆除を行いますが、農薬使用のカウントはされません。
試してみたところ、 チョウ目、ハエ目、コウチュウ目の幼虫に有効で、フリルケールや安納芋に寄りつく、青虫やヨトウムシ、ハスモンヨトウ、オオタバコガ、ハマキムシ類に高い効果を現わすことがわかりました。
BT剤のデメリットは、水に流されると効果がなくなることです。
また展着剤による薬害も起こるので、混用事例を参照する必要があります。
BT剤の散布は、週間天気予報の確認を行い、晴れ間の続く週に行います。
菌の作用により、害虫駆除を行うことで、体に優しい野菜作りに一歩近づくことができました。
今後も新しいことに挑戦していきたいです。
フリルケールを定期的にご購入していただいているお客様にお届けできず、大変ご迷惑をおかけしています。
天候に左右されないハウス栽培へと切り替えていきますので、今しばらくお待ちいただきたいです。
もはや、台風通過がなくとも、これだけの雨や豪雨が続くと植物は育ちません。
どの農家も四苦八苦です。
安納芋においても、本場種子島の安納芋がしっとり甘く、ご満足いただける状態でお届けしたいと最善策を練っております。
安納芋栽培においては、BT剤の使用を開始し、安心・安全な栽培へとさらに前進いたしました。
こむぎ屋工房恭農園の安納芋を、毎年楽しみにご購入していただいているお客様の期待に沿えるよう、収穫作業に励んでいきます。
どうぞ、温かく見守ってくださいませ。
皆様からのおいしいレシピやお気に入りの安納芋のレシピなどをお待ちしております。
お客様のお声が、スタッフの何よりの励みです!
種子島の温かい気候や、潮風から運ばれるミネラルを活かし育てた
安納芋は、蜜がたっぷり詰まっており、しっとりと強い甘味を感じます。
「おいしい」を一人でも多くの方々と共感できるよう、真心込めて育てております。
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